【君のためを思ってと叱る上司はテイカー】付き合い方を変えましょう

上司が部下に対して叱るときに

「私は君のためを思って言っているんだ」

という人がいませんか。

それはあなたのためなどでは無く

その上司自身の身勝手な言葉です。

さらに「君のため」ということで

自分を良い人に見せようとするだけでなく

あなたを自分の思うがままに動かそうとする

「テイカー」の行動そのものです。

今回は「君のためを思って言う」上司の心理や、

そのような上司との付き合い方を解説します。

【君のためを思って言う」という上司】

・「君のため」は「自分のため」

・これがテイカーのやり方

・私が上司の立場ならアドバイスにどどめます

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目次

「君のため」は「自分のため」

たとえ話です

例えばあなたが上司から、

仕事への取組みについて説教を受けているとします。

そしてその上司はあなたに対して、

仕事の取組み方などをあなたに説明します。

そして最後に

「これは、君のためを思って言っているんだぞ」

という方がいますよね。

それはホントにあなたのためなのでしょうか。

その説明は事前にしていますか

もしも「君のために」と言っているのであれば、

事前にその説明をしてさらにあなたが上司に対して

「分かりました」と納得していることが

前提となります。

事前に指摘したことにあなたが納得しているにも関わらず、

あなたが同じ過ちをしたのであれば

「前にも君のために言っただろう。」

となります。

しかしながら初めて指摘されたことに対して

「君のために言っている」

と言われてもあなたとしても

「だったら前もって言ってくれ」

と思うでしょう。

事前になければそれは押し付けです

あなたが上司に初めて受けた指摘に対して

「君のために」と言うのであれば、

そこにはあなたの同意は無いですよね。

それはあなたの意志に関係なく

「俺の指示に逆らうな」

と言っているのと同じです。

あなたはその意見を初めて上司から聞き、

さらに納得しているかの確認も無い訳ですから。

それは単なる「持論の押し付け」です。

「君のため」は自分への保険です

そして、その上司は「君のために」と言う事で、

あなたに対して持論を押し付けつつ、

良い上司を演じているのです。

単に叱っている行為を美化して、

自分の手柄としようとする考え方です。

中には「君のために」と言われて

「この上司は、本当に自分の事を考えてくれている

素敵な上司だ」

と思う方もいるかと思いますが、

その様な上司の言葉にだまされてはいけません。

本当の意味で部下のためと思いっている上司は、

決して「君のために」とは言いませんと断言します。

もう一度断言します。

上司が部下に叱る時に言う「君のために」とは、

本当はあなたのためなんかではありません。

全て上司自身のためです。

そしてその上司は「テイカー」と呼ばれる

厄介な人間です。

付き合い方から考え直した方が良いです。

これが「テイカー」のやり方です

テイカーとは

テイカーとは、

自分の利益を優先し与えるものより

得るものが多くなるように行動する

タイプの方です。

テイカーにつきましては、

以前に別の記事で解説しておりますので、

そちらをご覧ください。

なぜテイカーなのか

「君のために」はテイカーのカモフラージュ

「君のために」と言う上司は、

その指摘事項を正す事に対して

あなたのためとは思っていません。

すべては自分が楽になるためです。

では上司の言う「君のために」は、

あなたと話し合って決めたことなのでしょうか。

何の根拠も示さずにあなたの同意も得ない行為が、

果たしてあなたのためになるとは到底思えません。

全て「持論の押し付け」です。

そして、

あなたに持論を押し付けて「君のために」といえば、

その言葉がカモフラージュとなって

「自分自身のため」が「あなたのため」へと

誤変換される訳です。

一方的に持論を押し付けて、

なお自分をいい人に思わせる。

実に巧妙でずる賢い「キラーワード」です。

あわよくば「部下は俺の事を良い上司と思うだろう」

とまで考えています。

「君のために」と言うテイカー上司の心理

その上司は、

「君のために」という「持論の押し付け」で

部下には有無を言わさずに自分の言う通りに動かし、

あなたや周りには「部下を慕う上司」を演じて

自分の利益を優先する。

それこそが、

「君のため」というテイカー上司の心理です。

テイカーとの付き合い方

あなたはギバーを止めましょう

前述したテイカーに関する記事でも

解説しておりますが、

テイカーはあなたの様に自己犠牲をいとわない

存在である「ギバー」と呼ばれる人間を探し、

ギバーのあなたの時間と労力を奪って

自分の手柄にする厄介な存在です。

テイカーと付き合うとあなたが疲弊するだけです。

そしてギバーのあなたから搾取し続ける限り、

テイカー上司はあなたを離そうとはしません。

ですので、あなたはテイカー上司から

時間と労力を搾取されない様に、

距離を置くか搾取されない行動を起こしましょう。

例えば、その上司とは仕事での会話を必要最低限に

とどめ淡々と仕事をこなし、

NOというべきところはやんわりとNOと言いましょう。

納得できる部分は吸収しましょう

しかしながら、そのテイカー上司が言っている

「君のため」という指摘に対して、

あなたが納得して「上司の言う通りだ」と

思うのであればその指摘は受け止めるべきです。

要は上司の「君のため」という指摘に対して、

それをあなた自身で考えて

納得できる部分のみを吸収しましょう。

そうすることで、

あなたはテイカー上司からの指摘を

逆にテイクすれば良いのです。

それ以外の納得も賛同も出来ない指摘は、

秒で忘れましょう。

私が上司の立場なら

アドバイス程度にします

わたくしなら、本当に部下のためを思って

説明するのであれば、

「俺はこういう風にしてきたけど、

良いと思ったら参考にして」

くらいにとどめておきます。

あくまでも持論を押し付けるのではなく、

持論を説明してそれに賛同するかしないかは

本人に委ねます。

どうしても納得できない時は

また、どうしてもその部下の取組みに

納得できない場合には、

部下に対してどうしたいかを聞いてから、

その返答に対して指摘します。

あくまでも、部下に持論を押し付ける事はしません。

それに賛同するか反対するかは個人に任せます。

相手も大人ですので、そこは個人を尊重します。

それでも部下が同じ過ちをしたのであれば、

部下も考えるでしょう。

それでも失敗を繰り返す部下はテイカー

そこを考えられない部下であれば、

残念ながらその部下もテイカーなのでしょう。

なぜなら、自分のやりたいように行動して、

他人の利益を考えないのですから。

まとめ

わたくしは「君のために」という上司に対して

「そこまで私のためと言うのなら、

まず私の意見を聞くのが筋だ」

と常に賛同し兼ねてきました。

そして「君のために」という上司が

ヒートアップすると

「黙って俺の言うとおりにしろ」

と本性を現す光景を何度となく見てきました。

当然のことながら、その様な方に

付いていく気などにはなりません。

上司が部下に指摘する時は、

自分の意見や経験を踏まえて、

あとは部下に判断を委ねて見守るのが、

理想の上司だと思いますし、

わたくしはその様に部下たちに振舞っております。

これが正しいとはおこがましくて言えませんが、

部下をもつ上司の方の参考になれば幸いです。

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